2015-09-14から1日間の記事一覧

第三回 犬戎が鎬京を騒がし、平王が洛邑に東遷する(中編)

*『東周列国志』第三回の中編です。 鄭の世子・掘突はこの時二十三歳で、八尺の長身に恵まれ、英毅非常(常人ではないこと)の人でした。父の戦死を知ると悲しみと憤りに溢れ、素袍縞帯(白い袍と白い帯。白は喪服の色です)を身に着けて、車三百乗を指揮し…

春秋時代194 東周景王(十六) 晏嬰と叔向 前539年(1)

今回から東周景王六年です。二回に分けます。 景王六年 前539年 壬戌 [一] 春正月、鄭の游吉(子大叔)が晋に入り、少姜(前年参照)の葬礼に参加しました。 晋の大夫・梁丙と張趯が游吉に会いました。 梁丙が問いました「子(あなた)がここに来たのは(卿…