2016-05-19から1日間の記事一覧

第四十四回 叔詹が晋侯に抗し、弦高が秦軍を労う(後編)

*今回は『東周列国志』第四十四回後編です。 鄭国に弦高という商人がいました。かつて周の王子・頽が牛を愛してから、鄭・衛の商人は周に牛を売って重利を得てきました。弦高はその業を継いで牛を売っています。 弦高は商賈(商人)とはいえ、忠君愛国の心…

第四十四回 叔詹が晋侯に抗し、弦高が秦軍を労う(中編)

*今回は『東周列国志』第四十四回中編です。 周襄王二十四年、鄭文公・捷が死にました。群臣は弟の公子・蘭を国君に立てます。これを穆公といいます。かつて(穆公の母が)夢で見た蘭の兆が現実になりました。 同年冬、晋文公も病に倒れました。 文公が趙衰…

第四十四回 叔詹が晋侯に抗し、弦高が秦軍を労う(前編)

第四十四回 叔詹が鼎に拠って晋侯に抗し、弦高が命を偽って秦軍を労う (叔詹拠鼎抗晋侯 弦高假命犒秦軍) *今回は『東周列国志』第四十四回前編です。 秦穆公が秘かに鄭と盟を結び、晋に背いて撤兵したため、晋文公は激怒しました。 狐偃が言いました「秦…