2016-06-29から1日間の記事一覧

第六十四回 曲沃城で欒盈が滅び、且于門で杞梁が死ぬ(四)

*今回は『東周列国志』第六十四回その四です。 斉荘公は晋との戦いで功を立てることができませんでしたが、雄心はまだ死んでいません。斉の国境まで来ても国に入ろうとせず、こう言いました「平陰の役で莒人はその郷から斉を襲おうとした。この仇に報いなけ…

第六十四回 曲沃城で欒盈が滅び、且于門で杞梁が死ぬ(三)

*今回は『東周列国志』第六十四回その三です。 荀呉は范匄の将令を受け、将士に食事をさせてから攻撃の時を待ちました。 暫くすると欒氏の兵が混乱して外関から出ていきました。荀呉は外兵(范鞅、斐豹の兵)が到着したと知って戦鼓を響かせ、関門を大きく…

第六十四回 曲沃城で欒盈が滅び、且于門で杞梁が死ぬ(二)

*今回は『東周列国志』第六十四回その二です。 翌日、斐豹は甲冑を内に着て外に練袍を加え、堅く縛りつけました。頭には韋弁(礼冠)を被り、足には麻屨を履き、腰には利刃(鋭利な刀)を隠し、手には重さ五十二斤の銅鎚を持っています。 斐豹が范匄に別れ…

第六十四回 曲沃城で欒盈が滅び、且于門で杞梁が死ぬ(一)

第六十四回 曲沃城で欒盈が族を滅ぼし、且于門で杞梁が戦って死ぬ (曲沃城欒盈滅族 且于門杞梁死戦) *今回は『東周列国志』第六十四回その一です。 范匄は子の范鞅を送って魏舒を迎えに行かせましたが、うまくいくかどうかわからず不安だったため、自ら城…

第六十三回 老祁奚が羊舌を救い、小范鞅が魏舒を取る(後編)

*今回は『東周列国志』第六十三回後編です。 周霊王二十二年、呉王諸樊が晋に婚姻を求めました。晋平公は娘を呉に嫁がせることにします。 それを知った斉荘公が崔杼と謀って言いました「寡人は欒盈を帰国させると約束したが、まだその機会を得ていない。曲…

第六十三回 老祁奚が羊舌を救い、小范鞅が魏舒を取る(中編)

*今回は『東周列国志』第六十三回中編です。 陽畢の兵が著邑に到着すると、邑人がこう言いました「盈は来ていません。曲沃から既に出奔しました。」 陽畢は兵を引き上げ、道中で欒氏の罪を宣布して国都に向かいました。しかし百姓は欒氏が功臣であり、欒盈…

第六十三回 老祁奚が羊舌を救い、小范鞅が魏舒を取る(前編)

第六十三回 老祁奚が力で羊舌を救い、小范鞅が智で魏舒を奪い取る (老祁奚力救羊舌 小范鞅智劫魏舒) *今回は『東周列国志』第六十三回前編です。 箕遺は叔虎の家で黄淵が来るのを待ち、夜半になって一斉に乱を起こすつもりでした。 しかし范鞅が兵を率い…