2016-08-29から1日間の記事一覧

第九十七回 死范雎が秦国に逃げ、假張禄が魏使を辱める(四)

*今回は『東周列国志』第九十七回その四です。 范雎が須賈に「大夫は何の用事があって来たのですか?」と問いました。 須賈が言いました「今の秦では相の張君が政治を行うようになった。私は彼と通じたいのだが、困ったことに取り次ぐ人がいない。孺子(汝…

第九十七回 死范雎が秦国に逃げ、假張禄が魏使を辱める(三)

*今回は『東周列国志』第九十七回その三です。 秦王が左右の人払いをし、長跪(上半身を直立して跪く礼)して問いました「先生は何を寡人に教えてくださるのですか?」 范雎は「はいはい(唯唯)」としか言いません。 少しして、秦王がまた跪いて教えを請い…

第九十七回 死范雎が秦国に逃げ、假張禄が魏使を辱める(二)

*今回は『東周列国志』第九十七回その二です。 范雎は鄭安平の家で薬を塗って養生しました。徐々に体が回復します。やがて鄭安平は范雎を連れて具茨山に隠れました。 范雎は張禄に改名しました。山中で張禄が范雎だと知っている者はいません。 半年後、秦の…

第九十七回 死范雎が秦国に逃げ、假張禄が魏使を辱める(一)

第九十七回 死范雎が計によって秦国に逃げ、假張禄が廷で魏使を辱める (死范雎計逃秦国 假張禄廷辱魏使) *今回は『東周列国志』第九十七回その一です。 大梁の人で范雎、字は叔という者は、談天説地(談論すれば際限がないこと)の能と安邦定国(国を安定…