2015-09-10から1日間の記事一覧

第二回 褒人が美女を献じ、幽王が烽火で戯れる(後編)

*『東周列国志』第二回後篇です。 ある日、年長の宮人が申后の哀しみを知り、跪いて言いました「娘娘が殿下を想うのなら、なぜ一通の書を書いて秘かに申国に送り、殿下に謝罪の上表をさせないのですか。もし万歳(国王)の心を動かし、東宮(太子)を呼び戻…

第二回 褒人が美女を献じ、幽王が烽火で戯れる(中編)

*『東周列国志』第二回中編です。 褒洪徳はまず金銀を虢公に贈って関係を作りました。虢公が褒洪徳に代わって幽王に謝罪の上奏を行います「臣・珦(父)は自分の罪が万死に当たることを理解しています。しかし珦の子・洪徳(私)は父の死を痛哀し、褒姒とい…

春秋時代191 東周景王(十三) 晋平公の病 前541年(5)

今回は東周景王四年秋の続きです。 [十四] 晋平公が病を患ったため、鄭簡公が公孫僑(子産)を晋に派遣して聘問し、病状を確認しました。 晋の叔向が子産に問いました(『春秋左氏伝』では叔向ですが、『史記・鄭世家』では平公が子産に聞いています)「寡君…