2016-07-23から1日間の記事一覧

第七十五回 孫武子が美姫を斬り、蔡昭侯が呉師を乞う(後編)

*今回は『東周列国志』第七十五回後編です。 唐と蔡の二君が楚に入って三年が経ちました。帰りたいと思っても動けません。 唐の世子は唐侯が帰ってこないため、大夫・公孫哲を楚の国境まで送って様子を見させました。唐侯が拘留されていると知ります。 公孫…

第七十五回 孫武子が美姫を斬り、蔡昭侯が呉師を乞う(中編)

*今回は『東周列国志』第七十五回中編です。 孫武が執法を送って呉王にこう報告しました「兵が既に整ったので王の確認を願います。兵は王の指示に従い、赴湯蹈火(熱湯に赴いたり火を踏むこと)を命じたとしても、退避する者はいません。」 闔閭は二姫を失…

第七十五回 孫武子が美姫を斬り、蔡昭侯が呉師を乞う(前篇)

第七十五回 孫武子が陣を演じて美姫を斬り、蔡昭侯が質を納めて呉師を乞う (孫武子演陣斬美姫 蔡昭侯納質乞呉師) *今回は『東周列国志』第七十五回前編です。 慶忌は死に臨んで左右の者に要離を殺さないように命じました。その名を成すためです。 左右の…

第七十四回 囊瓦が無極を誅し、要離が慶忌を刺す(四)

*今回は『東周列国志』第七十四回その四です。 闔閭は伍員が要離の勇を称えるのを聞いて、尋常ではない魁偉な人物だと思っていました。 しかし実際に要離に会ってみると、身長はわずか五尺余で、腰の周りは一束(恐らく一抱えの太さ)しかなく、容貌も醜陋…

第七十四回 囊瓦が無極を誅し、要離が慶忌を刺す(三)

*今回は『東周列国志』第七十四回その三です。 当時、楚の伯嚭が国外に出奔していました。伍員が呉で重用されていると聞き、呉に奔ります。 伯嚭はまず伍員に謁見しました。伍員は伯嚭に会って二人で泣き、闔閭に会わせました。 闔閭が問いました「寡人は東…

第七十四回 囊瓦が無極を誅し、要離が慶忌を刺す(二)

*今回は『東周列国志』第七十四回その二です。 呉王闔閭元年は周敬王六年にあたります。 闔閭が国政について伍員に意見を求め、こう問いました「寡人は国を強くして霸業を図りたいが、どうすればいいだろう?」 伍員は頓首して涙を流しながら言いました「臣…

第七十四回 囊瓦が無極を誅し、要離が慶忌を刺す(一)

第七十四回 囊瓦が謗を懼れて無極を誅し、要離が名を貪って慶忌を刺す (囊瓦懼謗誅無極 要離貪名刺慶忌) *今回は『東周列国志』第七十四回その一です。 費無極は伯郤宛を妬み、鄢将師とある計策を考え出しました。 費無極が偽って囊瓦に言いました「子悪…