2016-07-25から1日間の記事一覧

第七十六回 楚昭王が西奔し、伍子胥が屍を鞭打つ(四)

*今回は『東周列国志』第七十六回その四です。 闔閭が再び章華台に群臣を集め、大宴を開きました。楽工が音楽を奏で、群臣が楽しみ喜びます。 しかし伍員だけは痛哭を止めません。 闔閭が問いました「卿が楚に報いるという志は既にかなえられたではないか。…

第七十六回 楚昭王が西奔し、伍子胥が屍を鞭打つ(三)

*今回は『東周列国志』第七十六回その三です。 麦城を守る鬥巣は呉軍が東西に築城したと聞き、急いで出陣しました。しかし二城は既に完成しており、まるで堅塁のようです。 鬥巣はまず東城に行きました。城壁の上が旌旗で埋められ、鐸声(大鈴の音)が絶え…

第七十六回 楚昭王が西奔し、伍子胥が屍を鞭打つ(二)

*今回は『東周列国志』第七十六回その二です。 呉軍の追撃を知った薳射は、対抗するために陣を構えようとしました。しかし呉軍が退いたと聞き、喜んで言いました「呉人が臆病だということは知っていた。窮追できないのだ。」 薳射は五鼓(五更。午前三時か…

第七十六回 楚昭王が西奔し、伍子胥が屍を鞭打つ(一)

第七十六回 楚昭王が郢を棄てて西奔し、伍子胥が墓を掘って屍を鞭打つ (楚昭王棄郢西奔 伍子胥掘墓鞭屍) *今回は『東周列国志』第七十六回その一です。 沈尹・戍が去ってから、呉・楚両軍は漢水を挟んで対峙を続けました。 数日後、武城黒が令尹に媚びを…