2016-08-18から1日間の記事一覧

史書の種類(中国史)

中国の史書には複数の分類方法があります。 今回は史書の種類について簡単に説明します。 一、「正史」と「野史」 「正史」は王朝から認められた正当な歴史書という意味で、「野史」は民間で編纂された歴史書という意味です。 「正史」は太古から西漢(前漢…

第九十三回 趙主父が沙邱で餓死し、孟嘗君が函谷関を通る(後編)

*今回は『東周列国志』第九十三回後編です。 平原君が美人を斬って躄者に謝罪した出来事は、秦昭襄王の耳にも入りました。 ある日、秦王が向寿に平原君の賢を話して感嘆しました。すると向寿が言いました「斉の孟嘗君には遥かに及びません。」 秦王が問いま…

第九十三回 趙主父が沙邱で餓死し、孟嘗君が函谷関を通る(中編)

*今回は『東周列国志』第九十三回中編です。 趙恵王の太傅・李兌は肥義と仲が良かったため、秘かにこう言いました「安陽君は強壮なうえ驕っており、その党も多いので、今でも怨望の心があります。田不礼は剛狠(剛腹。頑強)で自分に自信を持っており、進む…

第九十三回 趙主父が沙邱で餓死し、孟嘗君が函谷関を通る(前編)

第九十三回 趙主父が沙邱宮で餓死し、孟嘗君が函谷関を偸み通る (趙主父餓死沙邱宮 孟嘗君偸過函谷関) *今回は『東周列国志』第九十三回前編です。 趙武霊王は身長が八尺八寸もあり、龍顔鳥噣(帝王の相で口が鳥のように尖っている)、広鬢虯髯(もみあげ…