2015-01-26から1日間の記事一覧

春秋時代 柯の会盟

東周釐王元年(前681年)、柯という場所で斉と魯が会盟しました。『史記』や『管子』はこの会盟における魯の曹劌(曹沫)の活躍を描いています。 春秋時代20 東周釐王(一) 柯の会盟 鄭厲公復位 前681~680年 しかし魯国の史書である『春秋』も、その注釈書であ…

春秋時代20 東周釐王(一) 柯の会盟 鄭厲公復位 前681~680年

今回から東周釐王の時代です。 釐王 荘王が死んで子の釐王・胡斉が立ちました。 諡号における「釐」は「僖」と同字とされるので、書籍によっては「僖王」と書かれます。例えば『史記』は「釐王」ですが、『春秋左氏伝』は「僖王」です。 また、魯の釐公、斉…

春秋時代 管仲列伝

春秋五覇の筆頭・斉桓公が即位しました。 春秋時代18 東周荘王(三) 斉桓公と管仲 前686~685年 桓公の治世は管仲の治世ともいえます。 管仲は春秋時代初期において非常に重要な人物なので、今回は『史記・管晏列伝(巻六十二)』から管仲の部分を紹介します…

春秋時代 管仲の政治(三)

今回も管仲の政治に関する記述です。 『国語・斉語』から。 国内の政治が正され、軍も強化されました。 桓公が管仲に言いました「諸侯の中で覇業を立てたいがどうだ?」 管仲が答えました「まだいけません。隣国が我が国と親しくなっていません。天下の諸侯…

春秋時代 管仲の政治(二)

今回も管仲の政治に関する記述を紹介します。 『管子・大匡』から。 桓公が管仲に言いました「軍備を強化してくれ。我が兵は訓練が足らず、充実していない。だから诸侯は我が国の敵を援けようとする。国内の軍備を整える必要がある。」 管仲が言いました「そ…