2016-03-18から1日間の記事一覧

西周時代 箕子の『鴻範九等』(後)

箕子による「鴻範九等」の解説の続きです。 西周時代 箕子の『鴻範九等』(前) 箕子の話が続いています。 「三徳とは、一は正直、二は剛克(剛によって勝つこと)、三曰は柔克(柔によって勝つこと)です。世が平穏安康なら正直によって治めます(または「世…

西周時代 箕子の『鴻範九等』(前)

箕子が武王に「鴻範九等」の解説をしました。 西周時代5 武王(三) 分封 『史記・宋微子世家』から注釈(主に『集解』)をふまえて紹介します。『尚書・洪範』にほぼ同じ内容があります。 殷(商)を滅ぼした西周武王が箕子を訪ねました。 武王が言いました…

春秋時代 重耳の帰国 『史記・晋世家』(後)

『史記・晋世家』から晋の公子・重耳の帰国について書いています。前回の続きです。 春秋時代 重耳の帰国 『史記・晋世家』(前) 重耳一行が曹に入りました。しかし曹共公は礼を用いず、重耳の駢脅(肋骨がつながっているという奇相)を観ようとしました(沐…

春秋時代 重耳の帰国 『史記・晋世家』(前)

東周襄王十七年(前636年)、晋の重耳が帰国しました。 春秋時代59 東周襄王(十九) 晋文公即位 前636年(1) ここでは『史記・晋世家』の記述を紹介します。 晋文公・重耳は晋献公の子です。 若い頃から士を愛し、十七歳で五人の賢士と交わりがありました。趙…

春秋時代 楚の出来事(後)

『国語』から楚の出来事を紹介しています。 春秋時代 楚の出来事(前) 『国語・楚語下』からです。 子期が平王の祭祀を行い、牛俎(祭祀で使った牛肉)を昭王に贈りました。昭王が観射父に問いました「祭祀ではどのような牲(犠牲)を用いるのだ?」 観射父が…

春秋時代 楚の出来事(前)

東周敬王十三年(前507年)に『資治通鑑外紀』が『国語』を元に楚の出来事を書いています。 春秋時代250 東周敬王(十九) 邾荘公 前508~507年 二回に分けて紹介します。 まずは『国語・楚語下』からです。 楚の大夫・王孫圉が晋に聘問しました。晋定公が宴を…