2016-06-15から1日間の記事一覧

戦国時代 田単

田単が斉の相になりました。 戦国時代90 東周赧王(二十八) 荘蹻 前279年(3) 『資治通鑑』が田単の故事を書いているのでここで紹介します。元の話は『戦国策・斉策六』に見られます。 ある日、田単が淄水を渡った時、一人の老人に出会いました。老人は淄水を…

第五十八回 魏相が医者を迎え、養叔が芸を献じる(四)

*今回は『東周列国志』第五十八回その四です。 翌日五鼓(午前三時から五時。早朝)、両軍が戦鼓を敲いて兵を進めました。 晋の上軍元帥・郤錡が楚の左軍を攻め、公子・嬰斉に対します。下軍元帥・韓厥が楚の右軍を攻め、公子・壬夫に対します。欒書と士燮…

第五十八回 魏相が医者を迎え、養叔が芸を献じる(三)

*今回は『東周列国志』第五十八回その三です。 楚共王が晋営に突然迫って陣を築きました。不意を突かれた晋軍が混乱すると思っています。しかし晋営は静かなままで動きがありません。そこで太宰・伯州犁に問いました「晋兵は営塁を堅く守って動こうとしない…

第五十八回 魏相が医者を迎え、養叔が芸を献じる(二)

*今回は『東周列国志』第五十八回その二です。 宋共公が上卿・華元を晋に送って弔問し、併せて新君即位を祝賀しました。 華元は欒書と商議し、晋・楚の講和を成立させようとしました。南北の争いを解消して生民(民衆)を塗炭の苦しみから逃れさせるためで…

第五十八回 魏相が医者を迎え、養叔が芸を献じる(一)

第五十八回 秦伯を説得して魏相が医者を迎え、魏錡に報いて養叔が芸を献じる (説秦伯魏相迎医 報魏錡養叔献芸) *今回は『東周列国志』第五十八回その一です。 晋景公が蓬頭(髪を乱した様子)の大鬼(幽霊・妖怪)に襲われ、口から鮮血を吐いて地に倒れた…

第五十七回 巫臣が晋に逃げ、程嬰が孤児を匿う(後編)

*今回は『東周列国志』第五十七回後編です。 趙盾には二人の心腹の門客がいました。一人は公孫杵臼、もう一人は程嬰といいます。 屠岸賈が下宮を包囲した時、公孫杵臼は程嬰と共に難に赴こうとしました。しかし程嬰がこう言いました「彼は君命を偽って討賊…

第五十七回 巫臣が晋に逃げ、程嬰が孤児を匿う(中編)

*今回は『東周列国志』第五十七回中編です。 翌朝、屈巫は一通の表章(国君に提出する文書)を書いて従人に渡し、楚王に届けさせました。屈巫は夏姫と共に晋国に奔ります。 晋景公は楚に大敗したことを恥としていたため、屈巫が来たと聞いて喜んで言いまし…

第五十七回 巫臣が晋に逃げ、程嬰が孤児を匿う(前編)

第五十七回 夏姫を娶って巫臣が晋に逃げ、下宮を囲んで程嬰が孤児を匿う (娶夏姫巫臣逃晋 囲下宮程嬰匿孤) *今回は『東周列国志』第五十七回前編です。 晋兵は斉侯を追撃して四百五十里も進み、袁婁という場所で営寨を築いて攻城の準備をしました。 斉頃…