2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧
今回も東漢霊帝中平元年の続きです。 [八] 『後漢書・孝霊帝紀』『後漢書・皇甫嵩朱儁列伝(巻七十一)』と『資治通鑑』からです。 波才等が大軍を率いて長社で皇甫嵩を包囲しました。 皇甫嵩は兵が少なかったため、軍中の人々が皆、恐れを抱きます。 賊(黄…
今回は東漢霊帝中平元年の続きです。 [一(続き)] 当時は中常侍・趙忠、張譲、夏惲、郭勝、段珪、宋典等が皆、封侯されて貴寵(顕貴で寵愛を受けること)になっていました。 霊帝はしばしばこう言っていました「張常侍(張譲)は我が公(父)であり、趙常侍…
今回は東漢霊帝中平元年です。六回に分けます。 東漢霊帝中平元年 甲子 184年 十二月に改元します。 [一] 『資治通鑑』からです。 以前、鉅鹿の人・張角が黄・老(道学)を信奉し、妖術を門戸の者に教授して「太平道」と号しました。 張角は呪符の水で人々の…
今回は東漢霊帝光和五年と六年です。 東漢霊帝光和五年 壬戌 182年 [一] 『後漢書・孝霊帝紀』と『資治通鑑』からです。 春正月辛未(十四日)、天下に大赦しました。 [二] 『資治通鑑』からです。 霊帝が公卿に詔を発し、謠言(政治を批判する歌謡)を根拠…
今回は東漢霊帝光和四年です。 東漢霊帝光和四年 辛酉 181年 [一] 『後漢書・孝霊帝紀』と『資治通鑑』からです。 春正月、初めて騄驥厩丞を置き、郡国の調馬を領受(受け入れ)させました。 『資治通鑑』胡三省注によると、「騄驥」は善馬、「調馬」は徴発…
今回は東漢霊帝光和三年です。 東漢霊帝光和三年 庚申 180年 [一] 『後漢書・孝霊帝紀』と『資治通鑑』からです。 春正月癸酉(中華書局『白話資治通鑑』は「癸酉」を恐らく誤りとしています)、天下に大赦しました。 [二] 『後漢書・孝霊帝紀』からです。 …
今回で東漢霊帝光和二年が終わります。 [九] 『資治通鑑』からです。 四月丁酉(二十四日)、天下に大赦しました。 上禄長・和海(『資治通鑑』胡三省注によると、上禄県は武都郡に属します。和氏は羲和の後代です。または卞和の後代ともいいます)が上書し…
今回も東漢霊帝光和二年の続きです。 [八] 『資治通鑑』からです。 中常侍・呂強は清忠(清廉忠直)で公事を優先していました。 霊帝が衆例(他の宦官の例)に則って呂強を都郷侯に封じようとしましたが、呂強は固く辞退して受け入れず、これを機に上書して…