今回は東漢桓帝建和三年です。二回に分けます。 東漢桓帝建和三年 己丑 149年 [一] 『後漢書・孝桓帝紀』からです。 春三月甲申、彭城王・劉定が死にました。 劉定の諡号は頃王で、考王・劉道の子です。劉道は靖王・劉恭の子、明帝の孫です。 『後漢書・孝明…

今回は東漢桓帝建和二年です。 東漢桓帝建和二年 戊子 148年 [一] 『後漢書・孝桓帝紀』と『資治通鑑』からです。 春正月甲子（十九日）、桓帝が元服しました（加元服）。 庚午（二十五日）、天下に大赦しました。 河閒王（河間王）・劉建と勃海王・劉悝にそ…

今回は東漢桓帝建和元年の続きです。 [十三] 『資治通鑑』からです。 八月乙未（十八日）、梁氏を皇后に立てました。 梁氏は梁太后の妹です。『後漢書・皇后紀下』は「建和元年（147年。本年）六月に始めて掖庭に入り、八月に皇后に立った」としています。 …

東漢時代目録(三)です。 東漢時代目録(一) 東漢時代目録(二) 東漢時代223 桓帝(一) 杜喬の諫言 147年(1) 東漢時代224 桓帝(二) 李固・杜喬の死 147年(2) 東漢時代225 桓帝(三) 元服 148年 東漢時代226 桓帝(四) 相次ぐ天変地異 149年(1) 東漢時代227 桓帝(五…

今回から東漢桓帝の時代です。 孝桓皇帝 名を劉志といい、章帝の曾孫、河間孝王・劉開の孫、蠡吾侯・劉翼の子です。母は匽氏です。 匽氏の名は明で、蠡吾侯・劉翼の媵妾でした。 劉翼が死んでから、劉志が蠡吾侯を継ぎました。 質帝本初元年（146年）、梁太…

今回で東漢質帝本初元年が終わります。 [十] 『後漢書・孝桓帝紀』からです。 斉王・劉喜が死にました。 劉喜の諡号は頃王です。 斉王は劉章（哀王。光武帝の兄・劉縯の子）の家系で、劉喜の父は恵王・劉無忌です（和帝永元二年・90年および順帝永和六年・14…

今回は東漢質帝本初元年の続きです。 [九] 『後漢書・孝順孝沖孝質帝紀』『後漢書・孝桓帝紀』と『資治通鑑』からです。 質帝は幼少（九歳です）でしたが聡慧（聡明）でした。 ある時、朝会の機会に梁冀を注視して（目梁冀）「これは跋扈将軍だ（此跋扈将軍…

今回から東漢質帝の時代です。一年で終わります。 孝質皇帝 劉纘といいます。父は楽安王・劉鴻（後に勃海王に遷されます。諡号は孝王です）、母は陳夫人です。 劉鴻の父は楽安夷王・劉寵、劉寵の父は千乗貞王・劉伉で、劉伉の父は章帝なので、質帝は章帝の玄…

今回で東漢沖帝永嘉元年が終わります。 [十八] 『後漢書・孝順孝沖孝質帝紀』と『資治通鑑』からです。 六月、鮮卑が代郡を侵しました。 [十九] 『後漢書・孝順孝沖孝質帝紀』からです。 秋七月庚寅、阜陵王・劉代が死にました。 劉代の諡号は節王で、父は懐…

今回は東漢沖帝永嘉元年の続きです。 [七] 『後漢書・孝順孝沖孝質帝紀』からです。 二月、豫章太守・虞続が貪汚の罪に坐し、獄に下されて死にました。 [八] 『後漢書・孝順孝沖孝質帝紀』と『資治通鑑』からです。 乙酉（二十四日）、天下に大赦しました。 …

今回から東漢沖帝の時代です。 孝沖皇帝 劉炳といい、順帝の子です。 順帝建康元年（前年）に皇太子に立ち、同年八月庚午（初六日）、二歳で皇帝の位に即きました。 劉炳の母は、『後漢書・孝順孝沖孝質帝紀』では「虞貴人」と書いていますが、『後漢書・皇…

今回は東漢順帝建康元年の続きです。 [十一] 『後漢書・孝順孝沖孝質帝紀』と『資治通鑑』からです。 庚戌（十六日）、（梁太后が）三公、特進、侯・卿、校尉に詔を発して賢良方正、幽逸修道（隠居して道を修めること）の士を推挙させ、策問しました。また、…

今回は東漢順帝建康元年です。二回に分けます。 東漢順帝建康元年 甲申 144年 四月に改元します。 [一] 『後漢書・孝順孝沖孝質帝紀』からです。 春正月辛丑、順帝が詔を発しました「隴西、漢陽、張掖、北地、武威、武都では去年九月以来、地が百八十回震え…

今回は東漢順帝漢安二年です。 東漢順帝漢安二年 癸未 143年 [一] 『後漢書・孝順孝沖孝質帝紀』からです。 春二月丙辰、鄯善国が使者を送って貢物を献上しました。 [二] 『後漢書・孝順孝沖孝質帝紀』と『資治通鑑』からです。 夏四月庚戌（初八日）、護羌…

今回は東漢順帝漢安元年の続きです。 [五(続き)] 当時、二千石や長吏（県官）で政治の能力がある者には、雒陽令・任峻、冀州刺史・京兆の人・蘇章、膠東相・陳留の人・呉祐がいました。 雒陽令は王渙（和帝元興元年・105年参照）の後、その職責に相応しい人…

今回は東漢順帝漢安元年です。 東漢順帝漢安元年 壬午 142年 [一] 『後漢書・孝順孝沖孝質帝紀』と『資治通鑑』からです。 春正月癸巳（十四日）、明堂で宗祀(祭祀)して天下に大赦し、永和七年から漢安元年に改元しました。 [二] 『後漢書・孝順孝沖孝質帝紀…